ドメスティックブランドとは?人気ブランドやインポートとの違いを徹底解説!

2025.09.26
ドメスティックブランドとは?人気ブランドやインポートとの違いを徹底解説!

最近、ファッション好きの間で頻繁に耳にする「ドメスティックブランド」。
なんとなく日本のブランドを指す言葉だと理解はしつつも、どんなジャンルのファッションなのかいまいちわからないですよね。

「インポートブランドとは具体的に何が違うの?」
「デザイナーズブランドやDCブランドとの関係性は?」
「たくさんありすぎて、結局自分に合うブランドが分からない…」

さて、この記事では、「ドメスティックブランドとは何か」という疑問を解消するために、日本のファッションシーンを形作ってきた歴史と、多くの服好きを惹きつけてやまないその深い魅力までどこよりも分かりやすく解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

1. ドメスティックブランドとはどんなブランド?

まずこの章では、ドメスティックブランドとはどんなブランドなのかを説明していきたいと思います。

1-1. 一言でいうと「日本のブランド」のこと

結論から言うと、ドメスティックブランドとはその名の通り「domestic(国内の)」、つまり日本の企業やデザイナーが設立したファッションブランドのことを指します。

ファッション好きの間では「ドメブラ」と略して呼ばれることも多いですね。

単に日本発というだけでなく、日本国内で企画・デザインされていることがほとんど。そのため日本人の感性やライフスタイルに寄り添った、私たちにとって「ちょうどいい」と感じられるアイテムが豊富なのが大きな特徴です。

1-2. 「インポートブランド」や「デザイナーズブランド」との違いとは?

ドメスティックブランドをより深く理解するために、混同されやすいインポートブランドとの違いも整理しておきましょう。

インポートブランドとの違い

ドメスティックブランドの対義語として使われるのが「インポートブランド」です。

海外のブランドを日本に輸入して販売しているものの総称で、「海外ブランド」とほぼ同じ意味で使われます。それぞれの違いを簡単に表にまとめました。


ドメスティックブランド

インポートブランド

拠点

日本

海外

主な特徴

日本人の体型や好みに合いやすい

海外ならではのデザインや世界観

サイズ感

日本の基準(S, M, Lなど)

海外の基準で大きめな傾向


デザイナーズブランドとの違い

「では、『デザイナーズブランド』とは何が違うの?」というのもよくある疑問です。

これは対義語というより、「ドメスティックブランド」という大きな括りの中に「デザイナーズブランド」が含まれることがある、と理解すると分かりやすいです。

デザイナーズブランドとは、デザイナーの個性や創造性を強く反映したブランドのこと。ブランド名がデザイナーの名前になっていることも多いです。

つまり、日本人のデザイナーが手がけるデザイナーズブランドは、「ドメスティックブランドであり、かつデザイナーズブランド」ということになります。COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)やYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)などがその代表例です。

2. なぜ人気?知っておきたいドメスティックブランドを選ぶ3つのメリット

では、なぜ今、多くのファッション好きがドメスティックブランドに注目するのでしょうか。

この章では、ドメスティクブランドがなぜ人気なのかを説明していきたいと思います。

メリット①:日本人の体型にフィットする絶妙なサイズ感

海外ブランドのTシャツを着てみたら「着丈は良いけど、袖が長すぎる…」なんて経験はありませんか?

ドメスティックブランドは平均的な日本人の体型をベースに作られているため、サイズ感のミスマッチが起こりにくいのが最大の魅力です。

 肩幅や着丈、袖の長さなどが絶妙に調整されており、おしゃれに着こなせるため全身のシルエットがとても綺麗に見えます。

メリット②:高品質で長く愛用できる、丁寧なモノづくり

「Made in Japan」という言葉に信頼感を抱くように、日本のモノづくりは世界的に見ても非常に高品質です。

ドメスティックブランドの多くは、素材選びから縫製、仕上げに至るまで、細部に神が宿るような丁寧な仕事がされています。

 価格だけ見ると少し高く感じるアイテムもありますが、その分丈夫で長く愛用できるため、結果的にコストパフォーマンスが高い一着に出会える可能性が高いのです。

メリット③:今の日本の気分に合った、リアルなトレンド感

日本の四季や湿度といった気候、そして今の東京のストリートシーンなど、日本のリアルな「今」を反映したデザインが多いのも大きな特徴です。

海外のトレンドをうまく取り入れつつも、日本の街に馴染むデザインに落とし込んでいるため、奇抜になりすぎず手持ちの服ともコーディネートしやすいのが嬉しいポイント。

 「おしゃれに見せたいけど、頑張りすぎている感じは出したくない」というメンズの悩みに、ドメスティックブランドはしっかり応えてくれます。

2. 【メンズ向け】人気ドメスティックブランド20選をジャンル別に紹介!

ここでは、数ある日本のメンズブランドの中から、ファッションメディアで働く私たちが特におすすめしたい人気ブランドを20個厳選しました。

「きれいめな服が好き」「少し個性的なストリートスタイルに挑戦したい」「まずは手の届きやすい価格帯から」など、あなたのファッションの好みに合わせてチェックしてみてくださいね

2-1. まずは押さえたい!世界が認める日本の三大ブランド

80年代にパリ・コレクションで世界に衝撃を与え、「御三家」とも称される伝説的な3ブランドです。ファッションの歴史を語る上で欠かせない存在であり、今なお最前線で独創的なクリエイションを発信し続けています。

COMME des GARÇONS (コム デ ギャルソン)

デザイナー川久保玲が手がける、日本のモード界のトップ。
常識を覆すアバンギャルドなデザインと反骨精神で世界中に熱狂的なファンを持ちます。

Yohji Yamamoto (ヨウジヤマモト)

デザイナー山本耀司による、"黒の衝撃"で知られるブランド。
布の動きやドレープを活かした、美しいシルエットとアンチテーゼの精神が宿る服が特徴です。

ISSEY MIYAKE (イッセイミヤケ)

「一枚の布」という独自の哲学から服作りを探求した三宅一生が創設。
身体と衣服の間に生まれる「ゆとり」を大切にした、機能的で美しいデザインが魅力です。

2-2.【きれいめ・モード系】大人な着こなしにおすすめのブランド7選

20代後半〜30代の男性がまずチェックしたいのがこのジャンル。上質な素材と洗練されたシルエットが特徴で、普段のカジュアルスタイルを品良く格上げしてくれます。

AURALEE (オーラリー)

素材作りからデザインと考える、日本屈指の素材にこだわるブランド。
着心地は最高級で、シンプルながらも上品なオーラを纏えるアイテムが揃います。

COMOLI (コモリ)

「全ての洋服の原型は欧米から生まれている」という考えのもと、日本の気候や日本人の体型に合う、リラックス感のある上質な日常着を提案しています。

sacai (サカイ)

ニットと繊細な生地など、異なる素材を組み合わせる「ハイブリッド」なデザインが世界的にも高く評価されています。
一着でコーディネートの主役になる服が見つかります。

kolor (カラー)

素材、パターン、価格のバランスが取れた、リアリティのある服作りが人気。
独特な色使いやディテールに遊び心があり、ファッション好きを唸らせます。

N.HOOLYWOOD (エヌハリウッド)

古着やヴィンテージ、ミリタリーウェアに深い造詣を持つデザイナーが、それらをベースに現代的なデザインへと昇華。
着やすくもこだわりが詰まっています。

LAD MUSICIAN (ラッドミュージシャン)

音楽からの影響を色濃く反映した、シャープで美しいシルエットが特徴。
特にテーラードジャケットやスキニーパンツ、ワイドパンツは、着る人のスタイルを良く見せてくれます。

UNUSED (アンユーズド)

「固定観念や既存の枠組みにとらわれない」をコンセプトに、機能美とデザイン性を両立させたアイテムを展開。
洗練された大人の日常着として人気です。

2-3.【ストリート・カジュアル系】個性を出すならこのブランド6選

ただラフなだけじゃない、大人が着られる上品さも兼ね備えたのが日本のストリートブランドの魅力。

東京のカルチャーを感じさせる、こだわりの詰まったアイテムが揃います。

UNDERCOVER (アンダーカバー)

 アートやパンク、音楽など様々なカルチャーを毒のあるデザインに落とし込むカリスマ的ブランド。「ストリートのシャネル」とも評され、世界中にファンを持ちます。

NEIGHBORHOOD (ネイバーフッド)

モーターサイクル、ミリタリー、アウトドアなどの要素を独自の解釈で再構築。無骨で男らしい、骨太なデザインが魅力です。

SOPHNET. (ソフネット.)

ミニマルなデザインの中に、機能性を追求したディテールをプラス。都会で暮らす男性のための、洗練された「究極の日常着」を提案します。

WACKO MARIA (ワコマリア)

 音楽や映画、アートなどをインスピレーション源に、「色気」や「不良っぽさ」を感じさせるスタイルが人気。特にレオパード柄や刺繍のアイテムは象徴的です。

nonnative (ノンネイティブ)

旅」をテーマに、機能的かつ都会的なウェアを展開。着心地の良さと、どんな場所にも馴染む普遍的なデザインが特徴です。

WTAPS (ダブルタップス)

ミリタリーウェアをベースに、都会的なエッセンスを加えたデザインで絶大な人気を誇ります。ブランドのルーツを感じさせる骨太なアイテムが揃います。

2-4.【コスパ重視】アンダー3万円で狙える注目のブランド4選

「ドメブラは高い」というイメージがあるかもしれませんが、品質と価格のバランスが優れたブランドもたくさんあります。

ここでは、初心者でも挑戦しやすい注目の4ブランドを紹介します。

UNITED TOKYO (ユナイテッド トウキョウ)

「ALL MADE IN JAPAN」を掲げ、高品質なアイテムを驚きの価格で提供。デザイン性も高く、モード感のあるスタイルが好きな方におすすめです。

PUBLIC TOKYO (パブリック トウキョウ)

UNITED TOKYOの姉妹ブランド。よりベーシックで着回しやすいアイテムが多く、カジュアルからきれいめまで幅広く対応できる万能さが魅力です。

STILL BY HAND (スティル バイ ハンド)

ブランド名を直訳すると「いまだに手で」。洋服が持つ独特のぬくもりや、クラフトマンシップを大切にした、シンプルで長く使える日常着が見つかります。

markaware / MARKA (マーカウェア / マーカ)

デザイナーが世界中を巡って見つけたこだわりの素材を使い、日本の工場で生産。洗練された大人のためのミリタリー・ワークウェアを提案しています。

3. まとめ:こだわりの一着を。ドメスティックブランドでおしゃれの幅を広げよう

いかがだったでしょうか?

今回は、ドメスティックブランドの基本的な知識から、具体的な人気メンズブランドまでご紹介してきました。

様々なドメスブランドの服に触れるうちに、あなたの価値観に響く「こだわりの一着」にきっと出会えるでしょう。

この記事が、あなたのファッションをより豊かにするきっかけになれば幸いです。

 

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